看護師として働いていると、定時に仕事を終わらせて帰る人って少ないと思いませんか?
人相手の仕事ですし、職場によっては重症度や急変などの影響で定時で帰るのが難しい場合もありますよね。
しかし、毎日のことではないはずです。
もし特別な事情がなく、毎日仕事が定時で終わらないのであれば、それはあなたが上手く仕事を回せていないのかもしれませんよ。
この記事では、ママナースである私が定時で帰るために行っている工夫を4つ紹介したいと思います。
この4つを意識して仕事をすることで、効率よく仕事を進めることができ、保育園のお迎えに間に合うようになりますよ。
仕事が終わらない人の3つの特徴
まずはどんな人が定時で帰れないのか、 どうして仕事が終わらないのか見ていきましょう。
一人で抱え込む
看護師の仕事は常に多重業務ですよね。
日々のルーチン業務に加え、緊急入院や急変、ナースコール対応、家族対応、医師の指示受けなど、さまざまな業務を同時進行で行なわなければなりません。
これらを全て一人で抱え込んでしまっては、仕事が回らなくなるのも当然ではないでしょうか。
チーム医療という言葉があるように、病院では他職種がチームとなって仕事をしていますよね。
病棟の看護師も同じようにチームでの仕事となります。
1人1人に複数の受け持ち患者がいて、個々で仕事をしている感覚になるかもしれません。
しかし、自分自身ですべき仕事と他の人に依頼できる仕事を判断し、振り分けることができれば一人で抱え込んでしまうという状態から抜け出すことができます。
またママナースの場合、子どもの体調不良での早退や欠勤などで周りのスタッフに迷惑を掛けているという気持ちから、仕事を振ることができず、一人で抱え込んでしまうということもあると思います。
私もはじめはこの気持ちがあり、なかなか仕事をお願いできずにいました。
しかし、よく考えてみてください。
一人で抱え込んで患者のケアが疎かになってしまっては、患者にとって不利益となってしまいますよね。患者を第一に考えるからこそ、他の人に依頼できる仕事はお願いした方がいいのです。
このように考えられるようになってからは、遠慮せず周りのスタッフに声を掛けられるようになりました。
優先順位を決められない
1つ前でも話しましたが、自分自身ですべき仕事と他のスタッフに依頼できる仕事を判断すると言うことは、仕事の内容によって優先順位をつけるということになります。
したがって、判断できない人は優先順位を決められず仕事を一人で抱え込み、身動きが取れなくなってしまいがちです。
優先順位の決め方としては、
- 時間の決まっている検査や処置などを優先してスケジュールを組む
- 空いている時間で今日すべき業務(例えば、検温や清潔ケア、指導など)を調整する
- 突発的なナースコールやトイレ誘導などが自分のやるべき仕事と重なったら、他のスタッフへ依頼する
- 翌日でもいいと判断できる仕事は、無理に詰め込まない
このような考え方で、まずは優先順位を決めることを習慣化してみるとよいでしょう。
シミュレーションできない
定時で帰れない人は、仕事の流れをシミュレーションして時間内に終えるイメージができていない場合が多いです。
イメージすることは、達成への近道と言われています。
定時に終わるイメージできなければ優先順位の決め方に無理があったり、無駄な動きが多い可能性があります。
優先順位を決めても仕事が終わらないときは、仕事を始める前に終了までの流れをシミュレーションし、効率よく動けるように意識してみましょう。
このとき時間を意識してシミュレーションすると、動き出してからの流れがグッとよくなりますよ。
定時で帰る4つの工夫
家に帰ってからも育児や家事に追われているママナースにとって、仕事を定時に終わらせて帰ることは帰宅してからの流れをスムーズにする重要な役割があると思います。
これから紹介する4つのポイントを押えて、定時で帰れるママナースになりましょう!
やるべきことを明確にする
やるべきことを箇条書きにして、明確にわかるようにしてみましょう。
時間が決まっている仕事を先に書き出し、その間、間で今日すべき業務を追加していきます。
そうすることで1日の流れがわかりやすく、多重業務でごちゃついている頭の中も整理されるでしょう。
やったことはチェックしていくと、目に見えて進捗状況がわかり、達成感にもつながります。
看護師は多くの場面でメモすることが習慣になっていると思います。メモを少し工夫することで効率よく仕事ができるのであれば、やらない手はありませんよね。
優先順位を決める
やるべきことを明確にしたら、優先順位を決めていきます。
時間でしなければならないこと、午前中にすること、今日中にすること、翌日でもいいことなど、大まかな時間で分けて決めてみるとよいでしょう。
優先順位を決めたら、後はその予定に沿って1つ1つの仕事を確実にこなしていくだけです。
時間と流れを意識する
優先順位を決めたときにざっくりとした午前中にすること、今日中にすることなどを決めたと思います。
時間を意識することはダラダラした時間を減らし、効率よく仕事をこなすことに繋がります。締め切りの時間を決めることで、業務にメリハリをつけることができます。
また終わりまでの流れをイメージすることで、仕事をしながら残り時間や隙間時間を調整できるようになります。
限りある時間を有効に使って定時で帰るには、残り時間や隙間時間を上手に使う必要があるということです。
”報・連・相”で助け合う
先にもお話ししましたが、看護師はチームで仕事を行いますよね。
採血が得意なスタッフもいますし、家族対応が上手なスタッフもいますよね。
自分の得意な部分については積極的に自分から声をかけて、周囲のスタッフを手伝ったり相談に乗ったりすることで、自分も困ったときに業務を依頼しやすくなります。
特にママナースは急な早退や欠勤などで周囲のスタッフに迷惑をかける可能性も高いため、多くのスタッフと日頃からコミュニケーションを取り、根回ししておくことで働きやすくなります。
自分だけ定時で帰るという意識ではなく、お互いに助け合い、スタッフ全員で定時に帰るという意識で働けるといいですよね。
職場自体に問題があるとき
病院の性質や慢性的な人手不足などの場合には、どんなに個人が努力しても定時で帰れないこともあります。
そんな時に使える方法を紹介していきますね。
勤務形態を変える
正社員(常勤)の場合、どうしても残業が多くなりがりです。
可能な場合には、勤務形態をパート(非常勤)やアルバイトなどに変更してみるのも1つの方法です。
そうすることで任される仕事の量が減り、時間に余裕が生まれるでしょう。
ママナースの場合、育児との両立が難しいなどの家庭の事情で勤務形態を変えている人も多くいます。特にママナースは時間の制約を受ける場面が多いので、定時で帰れないのは辛いことではないでしょうか。
4つの工夫を取り入れても改善が難しい場合には、職場の体制や人員などにも問題がある可能性も考えられるため、無理せず働き方を変えてみるのもよい方法でしょう。
ただし、パート(非常勤)やアルバイトなどの雇用形態にはデメリットもあります。
メリット・デメリットをしっかり把握して、自分の働き方を考えてみましょう。
転職する
慢性期の病院や完全予約制のクリニック、介護施設などは定時で帰れる可能性の職場です。
今の職場が忙しすぎたり、慢性的な人手不足の場合には、職場の業務が改善されるのを待つよりも転職してしまう方がよい場合もあります。
転職というと少し大げさな気もしますが、ママナースにとって定時で帰れるかどうかは大きな問題です。
限りある時間をより良く使うための選択肢として、転職を考えることは決してネガティブなものではないと思います。
まとめ
いかがでしたか?
仕事が終わらないと愚痴をこぼすばかりでは、何も解決できません。
まずは自分にできる4つの工夫を取り入れて、定時に帰れるように意識してみましょう。
定時で帰る4つの工夫
- やるべきことを明確にする
- 優先順位を決める
- 時間と流れを意識する
- ”報・連・相”で助け合う
限りある時間を有効に使うことで、仕事も早く終わり、家に帰ってからも余裕が生まれます。
心に余裕があると、同じような生活をしていての充実感がアップしますよ。
ぜひ取り入れてみてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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