看護師として働いていると、定期的に「看護師辞めたいなー」「看護師以外の仕事がしたいなー」ってなることはありませんか?
私はよくあります。
そして子どもがいる今の方が、より「看護師辞めたいなー」「別の仕事がしたいなー」の頻度が高くなりました。
あなたもそうではありませんか?
でも「看護師辞めたい」「別の仕事がしたい」と思っていても、実際は簡単には辞められませんよね?
もし転職するとしても、せっかく看護師免許があるんだし、またどこかで看護師として働くのかなと漠然と思っていませんか?
私もずっとそう思っていました。
でも看護師免許はただの資格。
あなたが持っている運転免許などの資格と一緒です。
看護師免許があるから看護師として働かなければいけない、なんてことはありません。
ママだから転職は難しい、なんてことはありません。
実際に看護師から異業種へ転職する人もいますし、ママでも転職している人は多くいます。
この記事では、看護師からどのような仕事へ転職できるのか、また、ママナースが転職を成功させるポイントはどんなところにあるのか紹介していきますね。
看護師から広がる別の仕事
看護師から転職した人へのアンケート調査によれば、約40%の人は「看護師とは関係のない異業種」へ転職しているというデータがあります。
看護師の多くは異業種への興味やあこがれからだけでなく、看護師の仕事のハードさやライフステージの変化などをきっかけに転職を選択しています。
異業種への転職
看護師から異業種へ転職では、事務職や販売職、営業職、美容関係などが求人も多く、未経験からでも挑戦しやすいと言われています。
事務職
事務職は、勤務形態が規則的なのが魅力です。看護師の仕事のような突発的な事態は起こりにくく、精神的に穏やかに仕事をすることができます。
最低限PCスキルが必要になりますが、看護師として働いていれば記録や書類作成などでパソコンは使用するので大きな問題はないでしょう。
事務作業に必須なスキルを証明する資格等を持っていると有利でしょう。
慣れてしまえばルーティンワークとなりやすいため、やりがいを感じにくくなる可能性があります。
販売職(接客業)
販売職(接客業)では、看護師の仕事と同様に人を相手にするため、コミュニケーションスキルを活かすことができます。
多くの求人があり働き方も選べるため、自分に合った働き方を選ぶことができるのが魅力です。
また、ファッションやコスメなど自分の好きなものの販売職として仕事をすることができれば、やりがいもアップするでしょう。
営業職
営業職も販売職と同様に高いコミュニケーションスキルが求められるため、看護師としての経験を活かすことができるでしょう。さらに営業職では、提案力も必要とされる仕事です。
未経験から転職している人も多く、不動産業界やIT業界では給与も高くなっています。
美容関係
美容部員やエステティシャンなどがあります。
看護師として培った衛生管理やコミュニケーションスキルを活かすことができる仕事です。
看護師は体のことについても知識があるため、お客様の体の悩みなどに寄り添いやすく、お客様に安心感を持ってもらうことができるでしょう。
看護師+他の資格取得しての転職
看護師資格があることで受験可能となり、資格を取得することで転職ようになる仕事です。
保健師
保健師として働くためには、看護師と保健師の両方の国家資格を取得していなければなりません。資格取得には指定された養成所に1年通学後、国家試験に合格する必要があります。
保健師には医療機関の保健師、行政保健師、産業保健師、学校保健師などの働き方があります。
助産師
助産師として働くためには、助産師過程を終了する必要があります。学校によっても異なりますが、大体1~2年ほど通い、国家試験に合格する必要があります。
私は出産を経験しママになった今、助産師もいいなとあこがれが強くなりました。
いろいろな経験をした今だからこそ、改めて挑戦するというのも1つの選択ですね。
ケアマネージャー(介護支援専門員)
介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。看護師として通算5年以上で900日働いた経験があれば、すぐに受験は可能となります。
試験に合格後、実務研修を受けることでケアマネージャーとして働くことができます。
高齢者の多い病院や施設などで働いている人は知っているかもしれませんが、主な仕事としては、要介護者が介護保険サービスを受けられるように計画や調整を行います。
養護教諭(保健師の先生)
指定の教員養成機関に半年~1年ほど通う必要があります。免許状を取得して、教員採用試験合格することで養護教諭として働くことができます。
養護教諭の資格が必要なのは公立の小学校・中学校・高等学校のみとなります。
つまり看護師免許のみでも、私立の学校や大学の場合には保健室で働くことができるのです。
私も養護教諭の資格を取得したため学生の時に教員採用試験を受けたことがありますが、対策をして望んだものの看護の勉強がメインだったので、試験を通過することはできませんでした。
看護師の知識は現場では役立つかもしれませんが、試験では主に教員としての資質が試されていたように思います。
看護師専任教員(看護学校の教員)
看護師としての勤務経験が5年以上あること、かつ厚生労働省が認定した専任教員養成講習会を終了している必要があります。
今までの看護師としての経験を存分に活かすことができる仕事ではないでしょうか。
看護師資格が活かせる仕事への転職
「看護師資格が活かせる仕事=病院以外で看護師をする」という場合には、より多くの選択肢が広がります。
看護師免許+ある程度の臨床経験があれば、いくらでも業界や働き方を変えることが可能となります。
↓↓詳しくはこちらの記事で紹介しています。
ママナースが転職に成功する3つのポイント
看護師から異業種への転職はハードルが高いように感じている人もいると思います。
さらに子どものいるママナースの場合、転職自体ハードルが高く難しいものと感じている人は多いでしょう。
しかし、以下の3つのポイントを押えることで「転職は難しいもの」というネガティブなものではなく、「転職は自分らしくあるための活動」というポジティブなものと捉えることができると思います。
転職理由を明確にする
転職したい理由を明確にすることで、今後どんな仕事をしたいのか、どのような働き方がいいのか見えてくると思います。
今の職場に対する不満ではなく、自分の中の譲れないもの・信念がどこにあって、今後どのようになりたいのかが転職理由になっていると、あとの2つのポイントもスムーズに決められるでしょう。
条件の優先順位を決める
働く条件として労働時間や休日、給与、福利厚生など気になるポイントはたくさんあると思います。すべての条件が納得のいくものとするのは難しいでしょう。
自分が何を1番に大切にしたいと考えているのか。
給与なのか、仕事の内容なのか、今後のキャリアアップなのか、働く時間なのか、休日の多さなのか、、、。
自分の中にこの軸をしっかりと持っていることが重要です。
この軸がしっかりとしていれば、転職後も後悔が少なく働くことができます。
自分の強みを見つける
「自分はどんな仕事をしたいのか」「どんな仕事はやりたくないのか」「なぜ看護師から異業種へ転職したいのか」などについて自己分析をしっかり行いましょう。
自己分析を行うことで自分自身を客観視し、自分の強みや願望を見つけることができます。
自分の強みがわかっていれば、面接でも印象がよく内定につながりやすくなります。
看護師の単発バイトや派遣も1つの働き方
ママナースの場合、看護師から異業種への転職や看護師資格+他の資格を取得しての転職は給与が下がったり、新人としてゼロからのスタートになってしまったり、時間がかかったり・・・とある程度何かを犠牲にするという覚悟が必要となります。
子育てしながらの転職では、時間にも気持ちにも余裕がなくなってしまいそうですよね。
そこで提案したいのが、「病院以外の看護師として働く」こと。
看護師から転職したいと思っている人の中には、病院で働くことが嫌になってしまったと言う人が多いはずです。
自分の転職理由をよく考えてみると、実は、看護師を辞めたいのではなくて今働いている病院を辞めたいのだと気づく場合もあるでしょう。
その場合には、看護師資格が活かせる単発バイトや派遣という働き方がおすすめです。
看護師の単発バイトや派遣の場合、時給が2000円を超える求人もあります。働く場所としてはもちろん病院もありますが、健診センターや保育園、デイサービス、コールセンターなど病院以外の場所も多くあります。
どうしても異業種で働きたい理由があるのであれば、異業種への転職を頑張るべきだと思います。
でも、実は病院を辞めたいだけならば、時給が高く、自由度もある看護師の単発バイトや派遣という働き方も1つの選択肢になるのではないでしょうか。
いろいろ試しながら働いてみて、自分に合った仕事や働き方を見つけてみてもいいのではないですか?
まとめ
「看護師辞めたいなー」「別の仕事がしたいなー」と思っているママナースへ向けて、 どのような仕事へ転職できるのか、ママナースが転職を成功させるポイントはどんなところにあるのか紹介してきました。
- 看護師から異業種への転職は可能。
- 事務職、販売職、営業職、美容関係は求人が多く未経験でも働きやすい。
- 新しく資格を取得して働く業界を変えるのもあり。
- 転職活動前に自己分析をしっかりやろう。
- でも病院で働くのが嫌なだけなら、看護師の単発バイトや派遣という働き方もおすすめ。
こんな感じでまとめてみました。
参考にしていていただければ、きっと転職に役立つでしょう。
大切なことは自己分析をして、「自分が何を1番大切にしたいか」ですよ。
まずは自分としっかり向き合ってみましょう!
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